値段も安いんで、失敗覚悟で(笑)
今のところ、2回エンディングを見ました。
ここまでの感想です。
ちょいネタバレです。
まず、簡単にストーリーを説明しますね。
主人公芽衣には3つ上の姉春菜がいて、
幼馴染で1つ上の悠哉と3人で仲良しなんですね。
その三人の関係は、
芽衣→悠哉→春菜ってなってるんです。
悠哉のことが好きな主人公なんですが、
裕也に春菜が好きなことを打ち明けられて、
協力してくれるように頼まれるところから、話が展開していくわけです。
この先は分岐で色々ね。
んで、システムはノベルアドベンチャーで、
DSを縦にして使って、
左にイラスト、右に文章が出ます。
携帯小説を読んでる感じに近いと思う。
(読んだ事無いけどね!)
さて、どこから斬っていこうかな(笑)
まず、イラストなんですが、
顔が無いんですね。
んで、その感じは悪くないんですが、
途中でどれが誰だかわからなくなりました(笑)
顔が描いてないから、服装と髪型と文章で思い浮かべなくちゃいけないんだけど、
服は制服ばっかりだし、髪型は風で変わるし、
似たような人がたくさん出てくるもんだから、
どれが誰だかわかんなくなっちゃうんですよ。
それと、カオナシシステムが上手い演出として効いてる場合もあるんだけど、
なんか、残念な場面もあるのね。
文章だけの方が綺麗なところがあるから、
そこは邪魔しててもったいなかったなって思います。
次に文章なんですが、
まぁ、一言で言うと、幼稚です(笑)
ただ、中学生を主人公としてるんで、
幼稚なのがジャストフィットなんですね。
中学生らしい考えの偏りだったりとか、
シンデレラ思考みたいな、あれね。
主人公の一人称が「アタシ」なんですが、そういう感じね。
話の展開もやっぱりそういう感じで、
自分が両親の子供じゃないことを聞いて、
家の外に逃げ出して、車に轢かれて、
意識不明になるくだりがあるんだけど、
“アタシは生まれてこなければよかった”
と思ってるところに、都合よく車が轢いてくれるわけですよ。
んで、都合よく意識不明になって、都合よく死には至らないで、
都合よくみんなが心配してくれて、
“アタシは生まれてきてよかったんだ”っていう風になるわけです。
考えの部分で、シンデレラなのはいいんだけど、
展開がシンデレラなのはいただけないですね。
途中で、この一年を振り返るシーンがあるんだけど、
爆笑しちゃったもん。色々ありすぎて(笑)
シンデレラ気分でいてもシンデレラにはなれない現実の壁があったら
もっとリアルでよかった気がします。
あと、BGMがダメです。
ちょっとブルーになるシーンで、
ものすごくブルーなのがかかっちゃうんですね。
そういうミスマッチが目立ちました。
声優さんはいつも通りのいい仕事っぷりです。
一応フルボイスだったと思います。
って言っても、基本ノベルなんで、
セリフは少ないんだけどね。
総合しますと、難しいなぁ……。
いいところもあれば、はぁ???ってところもあるんですね。
つじつまが合わないところが多々あるんです。
全体を見たら、正直どうしようもないんですよ。
中学生の描いた壁画みたいな感じで。
ただ、個々を見ると、自分のずるさを軽蔑しながらも
それが正直な自分ってことを認めてたり、
そういう心の中は上手く描いてたと思います。
まぁ、シンデレラだからね、
自分の気持ちをドラマティックに演出するのは上手なわけです。
人によってはどん引きだと思うので、オススメは出来ないかなぁ。
ただ、ちょっと気持ちが若返る気がするので、
年寄りじみてきたことにお悩みの方がいらっしゃったら、オススメしたいです(笑)