先ほど、テレビで映画『オリヲン座からの招待状』を見ました。
この映画、2年前に公開されたんですが、
劇場で見ようかな~って思ってたんですね。
で、例によって劇場で見ることもなく(笑)、
テレビ放映を待つことになったんですが、
お正月に放送があったんですよ。
で、それを録画してありまして、
いいタイミングで見てやろうと思いつつ、
ずっとハードディスクの肥やしになってたんですね。
そんな出番待ちのハードディスクの肥やしだった
『オリヲン座からの招待状』なんですが、
先ほどテレ東で放送してたんですよ。
なので、ちょうどいいから見ちゃいました。
おかげで、ハードディスクの肥やしの立場が完全に無くなりました(笑)
それはさておき、以下、感想です。
簡単にあらすじを紹介しますと、
ある日、映画館を経営してるトヨ(宮沢りえ)と夫(宇崎竜童)のところに、
留吉(加瀬亮)が働きに来るんですね。
で、留吉は一生懸命働いて、夫婦に認められていくんですが、トヨの夫が死んじゃうんです。
で、残ったトヨと留吉は二人で映画館を守っていくんですが、
二人がデキてるんじゃないかと町の人に噂されたりしながらも、
結婚しないでずっと二人は微妙な関係のまま年老いていくわけです。
そんで、二人とも老いぼれて、映画館を閉館する日に、
二人が始めてお互いの気持ちを語るんです。
私は散々途中で号泣したんですが、
最後に告白するシーンでガッカリしたんです。
ただ、このガッカリは、ガッカリしなくちゃいけないガッカリなんだと思います。
留吉はトヨのことが好きだったわけですが、それを隠して生きてきたんですね。
トヨのことが好きだから映画館を守り続けてるわけではなく、先代との約束だとか、映画に対する気持ちだとか、そういうことを建前にしてずっとトヨのそばに居たわけです。
トヨのほうも、留吉の気持ちをわかっていながら、その関係を続けていたわけです。
つまり、告白しちゃうと、じゃあ、先代との約束とか、どうでもよかったんじゃ?っていう気がしてくるわけですよ。そのガッカリ感があるんです。
ただ、そのガッカリ感が心地よかったんですよ。
人間らしい感じがして。
あと、雰囲気がニューシネマパラダイスっぽいです。
あの感じを昭和初期の日本にした感じです。
ただそのニューシネマパラダイス感、必要だったかな?
パクリ感が出ちゃって、逆効果だったような気がします。
もっとそこは独自路線がよかったなぁと。
全体的には面白かったです。私は結構好きですね。
セリフとかも、余計なものがなくて、
想像に任せてくれる部分の余白をしっかりとってある感じで。
あと、映画を見終わったあと、愛とか恋とか人生とか、
そういうものを考えさせてくれるんですね。
そういう部分も良かったです。
なにしろ、号泣できて満足です(笑)