いや、心底飽きたわけじゃないんだけど、
無性に乙女ゲームがやりたくなっちゃいましてね。
まぁ、気分転換ですわな。
そんなわけで、何か無いかな~と探したら、
最近発売した『マスケティア』(PSP)ってのを発見しまして、
早速やってみました。
で、それを先ほどクリアしましたので、
忘れないうちに感想を書いておきます。
まず、どんなゲームかっていうと、
三銃士をベースにしたお話で、
キャラの名前も、三銃士に出てくるキャラクターそのままの名前です。
ですが、元の話とは全く違います。三銃士をパラレルにした感じですかね。
主人公は父親殺しの犯人捜しをしつつ、
登場人物の誰かとラブラブになります。
システムはオーソドックスな選択式のアドベンチャーで、
ガッツリの乙女ゲームで、実は学園モノです。
で、どうだったの?と聞かれると、悪くはないです。
でも、人に薦めるかっていうと、うーん。
この私が最後まで未読スキップせずにオールクリアできたので、
(クソだとキレて投げます・笑)
内容自体は悪くないんですね。
ミステリー要素があるんですが、
読めちゃう部分もあるけど、読めない部分もあったので
ミステリーとしては成功してると思います。
でも、ミステリーとしてだけで薦められるものではなく、
乙女ゲームの添え物としては上出来、っていう感じです。
じゃあ、乙女の部分はどうなの?って話なんですが、
これが微妙なんですね。
まず、主人公の性格が、よくわからないんですね。
状況によって性格が変わりすぎて、同調しにくいんです。
そのせいで、相手が主人公のどこに惚れているのか、
いまいちピンときません。
絵的にも見た目が男っぽ過ぎて、可愛くないんです。
なので、お色気のシーンでいまいちムードが出ません。
それと、そもそもがミステリーで、父親殺しの犯人を捜しているので、
“萌え”どころではないはずなんですが、
ちょいちょい、“萌え”をぶち込んでくるんですね。
それがかなり不自然で、強引です。
不必要に上半身の裸を見せたりとかね(笑)
おかげでミステリー感が台無しになります。
ただ、私はこの「無理やりぶち込みやがったな~」っていうのを
B級感として楽しめたんですね。
なので、「ここにぶち込むのかよ!?」っていう、
ツッコミを入れる楽しみ方ができる方には、楽しめると思います。
普通に恋愛として見るには、物足りないと思います。
時間をかけて徐々に距離を縮める感じではなく、
一目惚れからのギアチェンジ、っていう感じです。
絵は立ち絵は綺麗です。
時々、アトスの顔がミッツに見えるくらいで(笑)
スチルは、期待しない方がいいです。
劣悪なわけじゃないですが、立ち絵のほうが綺麗なので
どうしても劣って見えちゃうんですね。
スチルの場合、前に書いた“ぶち込み感”も乗っかるので、
私の場合は面白い方が勝っちゃいました(笑)
あと、プレイ前に注意することが1つあります。
私は第一印象で気になったキャラを最後のデザートにしちゃったんですが、
別のキャラのルートでネタバレして、大失敗です。
1周クリアするごとに、謎が明らかになっていっちゃうんですね。
なので、何も知らない無垢の状態でプレイできるのは、1周目だけです。
1周目で誰を狙うか、よく考えることをオススメします。
それと、元々の三銃士を知らない人は、
知らないままでプレイした方が、ネタバレしにくいと思います。
名前でキャラのポジションを察しちゃうので。
私はNHKの人形劇を見ていたので、名前が出るたびに
人形劇の方のキャラ(木彫り!)が頭に浮かんじゃって困りました(笑)
というわけで、ガッツリハマるようなゲームではないですが、
軽く楽しむにはちょうどいい感じです。