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新しいゲームでハズレを引いた私(前の記事参照)
結局また、アーカイブスに手を出しました。
そして、衝撃作に出会ってしまいました。
『DESERTED ISLAND』(PSアーカイブス)です。
これは、凄い。
面白いとか、良いゲームとか、そういうんじゃなく、凄いの。
とにかく衝撃的。
久々に、重いパンチを貰ったって感じです。
その重いパンチを、凄いと思うか、勘弁して~!って思うか、
そういう意味で人を選ぶゲームですけどね。
私はこれを作った方に拍手を送りたいです。
スタンディングオベーションです。
客席を見回したら私しか立っていないような気もするけどね!(笑)

まず、どんなゲームかと言うと、
無人島を探索するゲームなんです。
探索チームはイギリス・アメリカ・プロシア・日本から選べるんですね。
で、自分の選んだチームで無人島に足を踏み入れて、
島の調査をするのがチームの目標になります。
島をくまなく歩き回り、新種の動物・植物・鉱物を
できるだけ多く記録して帰国すれば良いんですね。
ただしこれは、建前の目標です。

この島には、とんでもない謎があるんですね。
ただ調べて帰国するだけでは、この島の本当の謎は解けないんです。
それを明らかにしたくなっちゃうんですね。

この島の本当の謎っていうのは、
生命の謎、みたいなことなんですね。
この島に住む動植物は、明らかにおかしいんです。
一般常識では考えられないものばかりなんですね。
すると、どうしてそういうおかしな生物が、
この島だけに存在しているのか、
どうもおかしいな、っていう疑問が湧きますよね。
謎の石碑とか、謎の警告をしてくるやつとか、
そういうものもあるので、それを解き明かしたいんですね。

つまり、このゲームをクリアした先には、
生命の謎についての答えがあるんです。

……どえらいことになってるでしょう?(笑)

そんなわけで、頑張って真のエンディングを見ましたよ。
……なるほど、って感じです。
あくまでゲームの世界のですが、生命の謎について一定の答えを出しています。
このゲームを作った人が、
生命の謎っていうまだ誰も掴んでない答えに、一生懸命取り組んで、
自分なりの説を考えたのが、よくわかるんですね。

こういう、生命の謎みたいな“解けない謎”については、
誰でも考えたことがあると思うんですね。
で、そういう“解けない謎”について、
人にはそれぞれに“落としどころ”ってのがありますよね。
で、私はこのゲームでの“落としどころ”が、すごく気に入りました。
人類に希望のある“落としどころ”なんです。

ところで、ゲームとしてはどうなのかってことなんですが、
雰囲気が怖いです。
特に慣れない内は、怖いんですね。
ゲームのやり方もサッパリわからないです。
“帰国”って何だろう?物資を取りに一旦帰って、補充するのかな?
って思って、“帰国”してみたんですね。
そしたら、ろくな調査もしないで帰ってきやがって!みたいに、
こてんぱんに絞られて、ゲーム終了でした(笑)
それから、物資がとにかく少ないので、動物を捕獲して食べまくっていたら、
とんでもないバッドエンドに遭遇です。
トラウマになりそうな怖いムービーを見せられました。
どうやら適当にやっていても要領が掴めないゲームなんですね。
なので、攻略を探したんですが、見つからず。
でもウィキペディアにある情報がかなり使えるので、
そちらを参考にやりました。
(そちらに真のエンディングの条件などもあります)
どの動物がどこに居るかとかは、説明書にあるので、
自分でリストを作ってチェックしてやっていくしかありません。
そういう感じでかなりの不親切設計です。

でもこれも、クリアした今となっては、
ゲームの哲学の一部のような気がします。
人は右も左もわからない世界で生を受けて、
自分で考えて生きていかねばならないんです。
そして最後に自分の求める答えを掴めるかどうかは、
自分次第ですよ、と。

そんなわけで、かなり哲学的な作品だと思います。
部分的に見ちゃうと、怖いとか、不親切とか、意味不明、って感じですが、
オールクリアして俯瞰で見ると、色んなことを感じさせてくれます。
自分の人生観を見つめなおさせてくれたり、
今生きていることの大切さを感じさせてくれたりします。
ただ、このゲームをやるなら、オールクリアをするぞ!っていう気力と、
恐怖に打ち勝つぞ!っていう強い信念を持って望むべきです。
途中でやめると、意味もわからずただ怖い目に逢うだけです。

しかし、今回はゲームの奥深さを感じましたわ。
ポップでわかりやすいのしか売れないんだろうけど、
こういう渋い作品が、もっと出てくるといいのにね。

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